特別高度救助隊ってなに？１分でわかるシリーズ、救助隊・特別救助隊・高度救助隊の設置数や違い、救助隊より凄い？、自治体ごとの違い、どうやったらなれるの？

特別高度救助隊とは、特異な災害、大規模な災害に対して迅速な対応を行うために発足した部隊です。通常の救助隊でも対応が難しい災害等に対応するため、より専門性の高い部隊となっています。特別高度と言われるので救助隊等（高度救助隊、特別救助隊など、以下「救助隊等」とする）より更に凄いものと思うかもしれませんが、資器材などの違いはあるものの救助隊とは同列であり、対応する災害がより専門的になっていく点が違うだけです。また、特別高度救助隊や消防救助機動部隊など名称が各自治体で多少違うこともあります。

救助隊等の違い

結論から言うと、救助隊等の大きな違いは車載している資器材の違いです。
先に述べたとおり、車載している資器材が違うため、専門的知識については違いがありますが、基本的な技能の面では違いはありません。救助隊の基準で「人命の救助に関する専門的な教育を受けた隊員五人以上で編成する」とされており、これは特別救助隊、高度救助隊、特別高度救助隊で違いはありません。
また設置する数にも少し違いがあり、一定規模以上の都市では、より多様な災害に対応出来るように、全ての救助隊のうち規定で定められた数を特別救助隊・高度救助隊・特別高度救助隊にしなければならないと決められています。なので、本来であれば数的には「救助隊＞特別救助隊＞高度救助隊＞特別高度救助隊」このような関係性になります。ただ、特別高度救助は救助隊等の資器材を包括しているため自治体によって配置数は柔軟な対応となっています。
詳しくはこちら⇒ 救助隊に必要な資器材とは？特別救助隊、高度救助隊、特別高度救助隊が必要な都市とは？救助隊の基準を知ろう！

各自治体ごとの違い

東京都ではハイパーレスキュー、横浜市ではスーパーレスキューなど、各自治体によってカッコいい名前を付けていますが、目的や体系については大体同じようなものです。小規模な組織でも基準を満たせば特別高度救助隊となり得ますが、活動的にはほぼ救助隊と同じような感じの場合も多いです。大規模な組織では細分化がされているので、本当の意味で特別高度救助隊といえるかもしれません。
⇒ ハイパーレスキューってなに？１分でわかるシリーズ、部隊の種類、他の特別高度救助隊との違い、どうやったらなれるの？

救助隊より凄いの？

はじめにも述べたとおり、救助隊と特別高度救助隊は同列であり、部隊として種類が違うだけです。もちろん救助隊での経験が豊富な人が特別高度救助隊になることが多いので、経験値の部分では差があるかもしれませんが、部隊として上下はありません。
ただ特別高度救助隊の方が専門性が高いため、使用資器材や使用車両もより専門的になっており、よりコアな災害等にも対応出来るようになっています。

どこが一番レベルが高いの？

自治体によって、資格等で選抜されたり競争率も違ってくるので一概にここが凄いとは言えません。知名度で言えばやはり、ハイパーレスキューの東京都が一番ですし、スーパーレンジャーの横浜市も有名です。働いている人数で言えば、東京消防庁がダントツですが、地方の消防局でも凄い人はいくらでもいるのでやはりどこが一番かどうかは答えは出ないですね。
⇒ 救助大会ってなに？１分でわかるシリーズ、競技種目、レベルの高い消防本部、出場するには？

どうしたら特別高度救助隊になれる？

まずは、特別高度救助隊が発足している自治体の消防本部に入ることが必須です。小規模の自治体では通常の救助隊しかない場合もありますし、名称は特別高度救助隊としているが、実際は救助隊のような場合もあります。
その次は、救助隊になるための試験や研修を受けて合格する必要があります。これも自治体によっては、競争試験があるところもありますし、希望すれば研修を受けて救助隊として活動出来るところもあります。そこから経験を積んだ後に、実力を見出せれば特別高度救助隊員になることができます。
また、救助隊同様に屈強な体力と精神力はもちろん、更には専門的な知識も必要となってくるため勉強も出来た方がいいでしょう。

まとめ

今回は、特別高度救助隊について説明しました。国民の安全を守るために命を懸けて働いてくれている消防士の中でも、特に優れた知識、体力を有している人だけがなれる存在です。実際にその姿は非常にカッコ良く、多くの方にも好かれていると思います。また、特別高度救助隊ならではの特殊車両も凄いので、興味がある方は調べてみてください。
結論は、救助隊も凄いですし、特別高度救助隊も凄いです！！